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のどの異常感とは、のどのひっかかる感じ、違和感、異物感、圧迫感、イガイガする、ヒリヒリする、 何となくおかしい感じ――などなど、さまざまな形で表われます。
一言にのどの異常感といっても、詳しく調べると多種多様な症状があり、それによって原因となる病気も複数あります。
腫れた感じやイガイガする、ヒリヒリする、飲み込むときに痛むといった場合は、扁桃炎(へんとうえん)や咽喉頭炎(いんこうとうえん)、 気管支炎――などの初期であることが多いと言えます。
また、つかえる感じや違和感、異物感、圧迫感――などを感じる場合では、声帯ポリープや悪性腫瘍、気管支喘息(ぜんそく)、 アレルギーなどが関連していたりすることもあります。 人間ドックで胃カメラが普及してからよく言われるようになった「逆流性食道炎」という病気がありますが、胃液が食道に逆流するこの病気でも、 まず初めにのどに異常感を感じることがあります。
このほか、ストレスによる自律神経系の乱れから、口内が異常に乾燥してのどまで違和感が及ぶほか、のどに何かがつまっているように感じられ、 気に掛けると一層大きくなるようであるものの、食べ物を飲み込むのには全く支障がないといった場合には、「ヒステリー球」といって、 のどの一部が緊張して微細に痙攣(けいれん)している状態になることもあります。
のどの異常感で特に注意を要するのは、食べ物が飲み込みにくく、首にしこりがある場合で、重大な病気が隠れていることがあります。
・中年以降の男性
・お酒を飲むと顔が赤くなりやすい
・タバコを吸う
・のどの痛みはないが、のどの引っかかり感が続いている
・声がずっと(3か月以上)かすれている
・首にしこりを触れる
上記のような方は、悪性腫瘍(のどのガン)のチェックをお勧めします。
このように、のどの異常感の原因は様々であり、場合によってはそれが重い病気のシグナルの1つであることがあるのです。 したがって、のどに異常感を感じたら、まずは、クリニックを受診して、内視鏡の検査を行うことが大切です。
のどの違和感で最も問題となるのは、のどに悪性腫瘍がある場合です。 そこで、まずは喉頭内視鏡検査(ファイバースコープ検査)などで、のどの状態を観察し腫瘍の有無を確認します。
ヘビースモーカーや大酒家では悪性腫瘍のリスクが高くなりますので、そのような方では特に定期的な検査をお勧めします。 この検査で腫瘍がないと確認された場合には、追加検査にて、のどの病気か、気管・肺の病気か、胃・食道の病気か、 鼻の病気かを詳しく分類していきます。
治療も原因に応じてさまざまです。 扁桃炎や咽喉頭炎、気管支炎などの場合には、のどの炎症を抑えるお薬、場合によっては抗生剤などを投与するほか、 耳鼻咽喉科ならではのネブライザー治療を行います。 風邪で咽喉頭炎が起きた場合も、内科でなく耳鼻咽喉科を受診すると、ネブライザー治療を受けられるので、 より早く症状を楽にすることができます。
声帯ポリープや悪性腫瘍の場合は、別途詳しく記事があるのでご参照ください。 稀ではありますが、ストレスが原因のヒステリー球の場合は、生活習慣を見直すとともに漢方薬を服用することで徐々に改善される こともありますが、経過としては長期の治療が必要になる場合もありますので、一度、神経内科などの専門医の診断をお勧めする場合があります。
原因はさまざま、治療もさまざまなのどの異常感ですが、いずれの場合も早期発見、早期治療が一番です。