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声帯ポリープと同様に、声をよく使う方に多い病気で、特にお子さんの声がれのほとんどはこの声帯結節です。 声帯の酷使により、両側の声帯の前3分の1あたりに節(ふし)のような盛り上がりができる病気です。この節は、手のひらにできるマメのようなものとイメージしていただければよいと思います。
嗄声が主症状で、少し空気がもれるような、やや硬い感じの声になります。 また、日によって声の調子が変わりやすく、一息での会話が短くなり、歌唱時に苦しく感じたりします。時には、喉の痛みを訴えられる方もいらっしゃいます。
声帯の前3分の1あたりが発声時にもっとも大きく振動する部分なのですが、そこに結節ができて硬くなるとうまく振動しなくなってしまい、声がれが起こります。 また、結節が大きくなるとポリープと同様に声門閉鎖がうまくいかなくなることも大きく関係しています。
手のひらにマメができるように、機械的刺激が続くことにより粘膜上皮が硬くなり、粘膜下に液の貯留や線維化が起こり腫れることで、結節はできます。 声帯ポリープ同様、風邪などがきっかけとなることも多く、喉が炎症を起こして声が出にくくなっているにも関わらず、声を出し続ける、 声が出しにくいから声を張り上げようとして余計に声帯に負担をかける――この悪循環が声帯の酷使を生み、結節ができてしまうのです。
内視鏡検査で直接声帯を観察して確定診断します。症状は類似しますが、声帯ポリープとは明らかに異なった外観をしています。
声帯ポリープと同様の治療を行います。 声の酷使が原因ですので、やはり、まずは発声を控えることが肝心です。 治療は声の安静を保つことです。仕事で声を酷使したら声の調子がもどるまでプライベートでは沈黙を守ることが大切です。 電話は大声で長話になりやすいので私生活ではメールで代用する、家ではなるべく筆談で過ごすといった対策をとられるといいと思います。声帯を安静に保つと同時に、正しい発声法を身につけることも重要です。 結節ができたばかりの方には、沈黙により声帯の安静を保つと同時に、ネブライザー治療や炎症を抑えるお薬の服用を行います。