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味には「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「旨味」という5つの基本味があり、私たちがいつも感じている食品の味は、この中のどれか1つ、あるいは複数の味が組み合わさって形成されています。 味覚障害とは、それらの食品の味に対する感度が低下したり、味を感じなくなったりすることを言います。また逆に、口の中に何もないのに塩味や苦味を感じたり、 何を食べてもまずく感じてしまうという味覚異常も味覚障害の一種です。
食事を美味しく摂取できることは幸せのひとつといってもいいくらい味覚はヒトにとって大切な感覚ですが、 実は味覚障害や味覚異常が近年増加しています。 しかも、10代・20代という若年層に増加の傾向が強いといわれています。
味覚障害の仕組みは多岐にわたりますが、主に次のようなものが挙げられます。
(1)偏った食生活による亜鉛不足
(2)高齢による味覚自体の減退
(3)嗅覚障害による味覚の低下
(4)表面の粘膜(舌の表面の味蕾(みらい))の異常
(5)薬の副作用やがんの治療
(6)味を感じる神経の障害
またそれらを引き起こす味覚障害の原因にも、亜鉛不足、薬剤の服用、口腔疾患、神経疾患、加齢、喫煙、口の乾き、ストレスなど、 様々なことが考えられます。 なお、近年の味覚障害増加の原因は、大部分が食生活の変化による亜鉛不足と言われています。
来週のコラムでは、これらの原因について詳しくお話しいたします。