箱根ヶ崎耳鼻咽喉科
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#30「アナフィラキシーとは?原因や症状・対処法を解説(2)」

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今回は、前回に引き続き、アナフィラキシーの原因や対処法についてお話しします。

navigate_nextアナフィラキシーとは?原因や症状・対処法を解説(1)

アナフィラキシーの原因は?

アナフィラキシーの原因となるものには、下記のようなものがあります。

食べ物・飲み物
薬類
昆虫類
原因不明
運動により誘発されるもの

この中で小児において特に問題とされるものは「食べ物・飲み物」で、原因の大部分を占めかつ症状が強く出やすいとされています。 年齢ごとに原因となる物質は異なりますが、下記のようなものが多いとされています。

アナフィラキシーとは?

※出典:Akiyama H. ,Imai T. and Ebisawa M. :Japan food allergen labeling regulation-history and evaluation advances in food and nutrition research より作図

アナフィラキシーの対応は?

アナフィラキシーとは?

原因がはっきりしており、診断がつけば適切な原因物質の除去を行います。 (お子さんでは徐々に少量のアレルゲンに慣れていくための摂取を計画的に指導することはあります。)

アナフィラキシーを疑う時の対応としては、下記の3段階になります。

1.注意して経過観察をする。→改善なければ速やかに対応!
2.抗ヒスタミン薬(アレルギーの薬)や、ステロイド薬を内服し病院受診する。
3.アドレナリン自己注射器(エピペン®)を使用し救急車で受診する。

アドレナリン自己注射器(エピペン®)を使用する状況としては、救急搬送の適応と同じですが、繰り返し吐き続けたり、 我慢できないおなかの痛みが続いたり、のどやむねが締め付けられる感じがしたり、声がかすれたり、オットセイがなくような咳をしたり、 強い咳き込みが続いたり、ぜーぜー、ヒューヒューする息をしたり、息苦しくなる、ぐったりする、意識がもうろうとする、つめや唇の色が悪い、 普段は大丈夫なのに便やおしっこをもらす、脈がふれない、脈が不規則になるなどがあります。

また、体重15kg未満のお子さんでは原則的にアドレナリン自己注射器が使用できませんので救急車でなるべく早く医療機関を受診する必要があります。

最も大事なこととして、アレルギーをお持ちのご家庭においては症状出現時に迅速な病院搬送を行うため、 平時に主治医と入念に相談し、どこに受診すればよいかを確認しておきましょう。

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