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RS(Respiratory Syncytial)ウイルスは、乳幼児の呼吸器に感染する主要なウイルスの1つです。例年、11月〜2月頃をピークに流行する冬の病気と言われています。
2歳頃までにほとんど全ての子どもが感染し、通常は一般的なカゼ症状がでて数日で回復しますが、 25-40%の乳幼児で細気管支炎や肺炎の徴候(ヒューヒューやぜーぜーのような苦しそうな呼吸や咳)があらわれます。 その中でさらに早産児や心臓病などの持病を持つ子どもや、2歳以下の一部の子どもでは重症化することがあります。
つまり、ほとんどのこどもは安静と経過観察で心配がないと言うことになります。同じ園でRSの子がいて、熱が出たり咳をしたからといって、 また、2歳以上の普通の子どもはまず重症化しませんので慌てずに対応しましょう。
患者に直接接触すること(接触感染)や、咳嗽やくしゃみから感染(飛沫感染)します。 RSウイルス感染症は、家族内でも高い率で感染することが明らかとなっており、大人になっても再感染を繰り返します。 ただし、大人では軽い風邪のような症状ですぐに自然軽快します。
RSウイルスの潜伏期間は、4~6日です。 ウイルスは机などの表面では数時間、手では30分以上生きており、感染源となります。そのため、家庭内ではタオルや食器など患児と共有しないことが大切です。
前述のように、ほとんどの子どもでは風邪の症状しか出ません。 2歳以下、特に1歳以下で細気管支炎を呈すると、発熱、咳嗽、鼻汁、易刺激性(機嫌の悪さ)、哺乳力低下などがでます。 RSウイルス感染症では一般的な気管支炎に比べ、鼻汁が多いのが特徴です。
一般的には小児科や呼吸器内科がメインとなる病気ですが、初期対応は耳鼻咽喉科の当院でも可能ですし、 症状の悪化が心配されるようであれば適切に小児医療施設をご紹介させていただきます。
上にお話ししたように、細気管支炎、肺炎が主な合併症です。発熱が持続し、喘鳴、多呼吸を伴うときは要注意です。