箱根ヶ崎耳鼻咽喉科
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#07「アレルギー性鼻炎の症状をおさらい!診断・治療は耳鼻科専門医へ」

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アレルギー性鼻炎とは?

アレルギー性鼻炎とは?

アレルギー性鼻炎は、鼻から吸い込んだ異物(抗原)を、体内で有害だと判断して生じるアレルギー反応です。

①くしゃみで排出し
②鼻水で洗い流し
③鼻づまりを起こして奥に入らないようにする防御反応が働く。

これらの防御反応が過剰におこって、さほど有害でないものに対しても強く反応し、自分自身を苦しめるのがアレルギー性鼻炎です。

主として「通年性」と「季節性」があり、後者の代表的なものが花粉症です。 アレルゲンにはいろいろな種類がありますが、花粉やハウスダストが原因の方が多く、花粉が原因で起こるアレルギー性鼻炎を花粉症と言います。 空気が乾燥したり、急激な温度差だけで起こるアレルギー性鼻炎もあります。

アレルギー性鼻炎の原因

アレルギー性鼻炎の原因

アレルギー性鼻炎などの原因となる物質を「アレルゲン」と呼んでいます。 通年性アレルギー性鼻炎の主なアレルゲンは、ほこりやカビ、ダニなどのハウスダストと呼ばれるものですが、中でも多いのはダニです。 このほか、猫や犬などのペットの毛もアレルゲンとして知られています。

アレルギー性鼻炎の症状

アレルギー性鼻炎の症状

アレルギー性鼻炎の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。 アレルギー性鼻炎で起こるくしゃみは一度出始めると何回も繰り返し、鼻水は水のように流れ出ます。 そして、ひどくなると鼻がつまって、全く鼻で息ができなくなってきます。

そして、それらの症状に伴って、夜間の睡眠不足、集中力の欠如、イライラ感など心理的な影響を受ける方もいらっしゃいます。 さらに、常に鼻炎を起こしていることで、副鼻腔炎、いわゆる「蓄のう症」を合併することもあります。 また、小児においては、耳と連絡している耳管が短く太いので、急性中耳炎や滲出性(しんしゅつせい)中耳炎の原因になることも多くあります。

アレルギー性鼻炎の診断

アレルギー性鼻炎の診断

問診にて、いつごろから症状が始まったか、季節との関連性、症状やその程度、過去の病歴、喘息、アトピー性皮膚炎などの ほかのアレルギー性の病気の有無、家族の病歴――などを伺います。 また、診察にて、鼻汁が多いタイプなのか、鼻づまりが多いタイプなのかを判断し、 それぞれの重症度などを判断します。 この時、副鼻腔炎、鼻ポリープなどの他の病気の合併がないかも合わせて観察します。

そのうえで、アレルギー性鼻炎の治療と並行しながら、アレルギーの原因物質を調べて、対処の方法を指導します。

アレルギー採血検査

アレルギー採血検査

検査方法は採血検査(MAST36 2週間ほど結果説明にお時間をいただきますが、36種類のアレルギーを診断できます)が一般的ですが、 当院では指先から少量の血液を採取して行う簡易検査(イムノキャップラピッド 当日結果説明可能 8種類の代表的アレルギーを調べられます)も行っています。 なお、原因となるアレルゲンを明らかにすることは、今後の治療ばかりでなく、生活環境を整えてアレルギー性鼻炎を予防する上でも重要なことです。

アレルギー性鼻炎の治療

治療の目標は、多少症状はあっても日常生活には支障がなく、薬もあまり必要としない状態に持っていくことです。

アレルギー性鼻炎の治療

1.薬物療法
抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬(ヒスタミン等の化学物質の遊離を抑制する薬)、ステロイド点鼻薬などを使用します。 漢方薬を組み合わせることもあります。当院ではこれらの薬を患者さんのそれぞれの状態に応じて使い分けて症状の改善をはかっていきます。 患者さんごとのライフスタイルに合わせて、薬の強さや眠くなりやすさなどを考慮に入れて処方を選択します。

2.舌下免疫療法(スギ花粉、ダニアレルギーに適応)
舌下免疫療法は2014年に保険適用された、アレルギー性鼻炎の最新の治療方法で、 アレルギー性鼻炎を唯一根治できる治療方法として期待されています。舌下免疫療法はアレルギーの原因となるスギやダニのエキスを毎日少しずつ 服用してアレルギー症状を軽快させる治療法です。 舌下免疫療法は保険診療であり、原因となるアレルゲンを確定するためのアレルギー検査を行った後に、適応のある治療法を提案いたします。

3.手術療法
手術療法には、レーザー手術、電気凝固法、凍結手術――などがありますが、仁桜会(当法人)では、日帰りで可能な手術として鼻の粘膜を焼いてしまう 「レーザー焼灼(しょうしゃく)術」を行っています。 レーザー治療は、鼻の粘膜にレーザーを直接照射してレーザーの熱で粘膜組織を変質させ鼻のアレルギーを起こしている場を減らすと同時に、 鼻粘膜のアレルギー反応を鈍くしようという治療です。 仁桜会では、現在昭島駅前耳鼻咽喉科にてレーザー治療を集中して行っておりますので、ご希望の患者様がいらっしゃれば、ご案内いたします。

4.アレルゲンの除去と回避
日常生活の中で鼻に入るアレルゲンの量を減らすことが、鼻炎の症状を軽くする最も大切な方法です。 アレルゲンの除去と回避の仕方について、日本アレルギー学会のガイドラインですすめている方法をご紹介します。

①週に1~2回は1回20秒/mの時間をかけて室内を掃除する
②室内の湿度を約50%、温度を20~25℃に保つ
③織物のソファー、じゅうたん、畳はできるだけ避ける
④ベッドのマット、ふとん、枕に防ダニカバーをかける注意すること

アレルギー性鼻炎の方には、ご家族の方もアレルギー性鼻炎という家族性が見られるとともに、気管支喘息やアトピーといった 他のアレルギー疾患の合併が見られる場合が多いことも特徴です。 ご家族がアレルギー性鼻炎の方、他のアレルギー性疾患をお持ちの方は、特に注意が必要です。 症状が発症する前に、できるだけアレルゲンを体内に取り込まないような環境づくりに努めましょう。 また、不規則な生活リズムや、睡眠不足、過労やストレスはアレルギー症状を悪化させることが多く、これらを避けることは症状軽減に有効です。

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